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    技能実習制度の今後③

    技能実習制度の今後②の続き

    ベトナム国内の反応

    日本政府の有識者会議が、新たな制度への移行を求めるたたき台を示したことについて、ベトナムからは制度の見直しに期待する声が聞かれました。

    ベトナム国内には、国外に出て働くことを目指す人たちに現地のことばや生活習慣などを教える送り出し機関が数多くあります。

    このうちハノイにある送り出し機関では、これまで2500人以上を技能実習生として日本に送り出してきました。

    現在は、日本に行く予定の150人の若者が研修施設で日本語や電車の切符の買い方などの生活習慣を学んだり、食品加工やホテルでのベッドメイキングなどの実習を受けたりしています。

    「環境を整えてくれることを願っています」

    来月から日本のパン製造の会社で技能実習生として働く予定の24歳の女性は、「小さいころから日本が大好きでした。私の夢をかなえるいい機会であり、私が働きながら学ぶための環境を整えてくれることを願っています」と話していました。

    22歳の男性は「日本で経験を積んでベトナムに戻ってきて、ベトナムを発展させたいです。新しい制度になり、日本で働くときに安心できるようになることを願っています」と話していました。

    また、送り出し機関のブイ・スアン・クアン会長は「現在の制度は働く人たちにとって不利で、給与は実習生の労働にみあったものではありません。期間も仕事に慣れてきたところで終わってしまうので、かなり短いと思います」と述べ、現在の制度の課題を指摘しました。

    そして、実習先でのトラブルや、人権侵害の訴えもあとを絶たないなか「研修生が安心して働けるように、取引先や企業の見直しをしてほしいです」と制度の見直しに期待を寄せていました。

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